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キャンドルのあかりの効果
キャンドルのあかりの効果
キャンドルのチカラについて考えてみよう
キャンドルのあかりをながめていると、「ほっとする」「落ち着く」と感じることはないでしょうか?
どうしてそのように感じるのでしょうか。
キャンドルの持つチカラをうまく使えば、生活をもっと豊かなものにすることができます。
キャンドルのあかりの効果について、お伝えします。
キャンドルのあかりの特徴とその効果
キャンドルのあかりには、次のような特徴があります。
- あかりの色
- ほんのりとした明るさ
- ゆらぎ
- あたたかさ
それぞれの要素に分けて、効果を見てみましょう。
リラックスできるあかりの色
人間の体は、あかりの色や明るさに反応して、活動的になったりリラックスしたりするようになっています。
色温度とはあかりの色合いを示す尺度で、K(ケルビン)という単位を使って表します。
色温度が低いと光は赤っぽく、色温度が低いと光は青っぽくなります。
あかりの色と神経の関係
青白いあかりは、交感神経を刺激し脳を活性化させます。
神経を緊張・覚醒させるので、昼間に勉強や仕事をする際には、このあかりが適しています。
逆に温かみを帯びた「電球色」などのあかりは、副交感神経を刺激し、心と体をリラックスさせてくれます。
人に安らぎと落ち着きを与えてくれるので、家庭でのリビングやダイニング、寝室などにも適しています。
あかりの色と体内時計
あかりの色は「体内時計」と関係しています。
朝と夜の規則正しいリズムを作るのが、体内時計の役割です。
体内時計とは、体内の時間軸を調整するシステムです。
脳の視交叉上核(しこうさじょうかく)という部分が光の刺激を受けて、他のホルモン分泌器官ともつながりあいながら、24時間周期のリズムを作っているのです。
人は朝、太陽の強く白い光で目覚めると、体温が上がり心身が活性化します。
逆に夕方になると、太陽の光は昼間の白い光から徐々に温かみを帯びた色に変わります。
それにつれ人の体は体温が下がっていき、心身が落ち着くようになっています。
しかし夜になっても強い青白い光を浴びていると、体内時計がうまく働かず、健康を害したり不眠につながったりすると言われています。
キャンドルは、白熱電球や夕焼けのように、色温度の低いあかりです。
身体をリラックスモードに切り替えくつろぎを与えてくれるため、体内時計を整えるのに役立ちます。
食べ物は美味しそうに、人の顔は美しく見せる
白熱電球やキャンドルのあかりは、赤いものをきちんと赤く見せるため、お料理が美味しそうに見えます。
蛍光灯の光の下では、赤い色味のものが青みがかって見えてしまい、味は変わらなくても美味しくないように感じてしまうことさえあります。
同様にその場の人の顔色も、蛍光灯ではくすんで不健康に見えてしまいます。
キャンドルのあかりの色は、肌の色を血色良く美しく見せてくれます。
胃腸の働きを活発にして、料理をおいしく食べられる
キャンドルのあかりは副交感神経を刺激します。
副交感神経が働くと、心身の緊張がやわらぎ胃や腸といった消化器官が活発になります。
逆に副交感神経がうまく働かないと消化不良を起こしやすくなってしまうのです。
団らんに最適なほんのりとした明るさ
明るさを示す照度は、ルクスという単位で表されます。
小さなキャンドル1本のあかりが1メートル先を照らす明るさが、1ルクスです。
これは満月が地面を照らす明るさに近いと言われています。ほんのりとした明るさです。
団らん時の照度は、読書時の半分~1/3が適切だと言われています。
人が集まって楽しく話をするとき、おすすめなのが間接照明とキャンドルの組み合わせ。
人が囲むテーブルにキャンドルを灯すと、料理をやさしく照らし、お互いの顔もほんのりと照らしてくれます。
さらに「炎」という、目のやり場(注視点)が生まれます。
この注視点が緊張感を和らげ、コミュニケーションを取りやすくさせてくれるのです。
間接照明をつけると、壁や天井からの反射光でテーブルなどもやわらかい明るさになります。
そのため、キャンドルのあかりとのバランスがとても心地よいものに。
キャンドル+間接照明は、心通う団らんの時間にぴったりのあかりと言えます。
心を穏やかにするゆらぎ
炎のゆらぎや影のうつろいを眺めていると、心が穏やかになるのを感じることがあります。
ゆらぎのリズムについて、科学的論調にふれることがありますが、確かなことを把握していないため、ここでは言及を避けたいと思います。
ただ経験的に言うと、川のせせらぎ・波のゆらぎを眺めるときや、炎のゆらぎを眺めるとき、絶え間ない自然のリズムが、私たちにやすらぎを与えてくれると確かに感じます。
ほっこりする炎のぬくもり感
キャンドルは、実際にほっこりとあたたかいものです。
冬が長く平均気温も低い北欧では、キャンドルが暮らしの中に根付いています。
厳しい冬を心地よく過ごすために、あかりのあたたかい色とともに、キャンドルのぬくもり感を活用しています。
日本の冬でも、北欧と同様にキャンドルのあたたかさを役立てることができます。
逆に暑い夏ではこのあたたかさが逆効果になることにもなります。
夏にキャンドルを心地良く使うには、空調を調整して、水の上に浮かべるなどで視覚的にも涼しさを演出をしてください。
まとめ
このように、生の火であるキャンドルのあかりは、
- 人にやすらぎを与え、リラックスさせる
- 緊張感を和らげ、コミュニケーションを取りやすくさせる
- ぬくもりがある
- 人を美しく見せてくれる
といったチカラを持っています。
また、
- 食欲を促進させる
- お料理を美味しそうに見せる
といった特徴もあるため、まさに「飲食の場」に最適なものといえるのです。
火を囲み、家族や仲間がおいしく食事をして豊かな団らんを過ごすこと。
日本ではなじみの、いろりを囲んだシチュエーションそのものです。
欧米の暮らしから生まれた暖炉も同じことが言えます。
デンマークには「Hygge(ヒュッゲ)」という言葉で表される文化があり、家族や親しい仲間が、くつろいで気持ちを通わせ過ごす時間の事を指します。
その「Hygge」に欠かせないツールが、キャンドル。
キャンドルのあかりをうまく活用して、日々を心地よくすごしてみませんか。