ライブラリー:食卓のあかりを考えよう

一室多灯のリラックスダイニング

2011/04/27

「一室多灯」という照明環境が徐々に浸透しています。

天井の中央に一個、シーリングライトだけが灯る味気ない「一室一灯」に対して、
室内に複数の照明を置いて、
状況に合わせて照明を選んだり組み合わせたりする照明環境のことです。

配置させる照明は例えば
ブラケット
ペンダントライト
フロアスタンド
テーブルスタンド
ダウンライト
クリップライト
フロアライト
など、さまざまなものがあります。

食事・団らん・読書など状況に合わせて、必要な場所に必要なあかりだけを灯す、
それが「一室多灯」です。

一室一灯でまんべんなく室内を照らすより、
一室多灯で壁・テーブル・天井などを部分的に照らしたほうが、
部屋に奥行きや広がりができて、気持ちをゆったりさせてくれます。

さらに、場面や活動に応じた使い分けをすれば節電につながります。
大手照明メーカーの実験では、
シーリングライトでの照明環境と、同じ明るさの「一室多灯」の空間では
一室多灯のほうが40%以上の節電になったそうです。

ポイントのひとつは、壁です。
人の視界は、床より壁を向いています。
フロアスタンドなどで壁を照らすことで、
少ない電力でちょうどよい明るさをつくることができるのです。

あかりの色を電球色で整えれば心身ともにリラックスできますし、
食事の時はテーブルにキャンドルを灯せば、
もっと豊かに楽しくおいしい時間を過ごすことができます。

まさに「一室多灯」は、夜の暮らしを快適にさせてくれる
現代の照明環境といえるのです。

参考:照明とキャンドルの合わせかた



下の写真は、
A:白色光のシーリングライトで照らされた「一室一灯のダイニング」 と、
B:フロアスタンド、テーブルスタンド、キャンドルで照らされた
 「一室多灯のダイニング」 です。

Aの「一室一灯のダイニング」は、全体にのっぺりと照らされた、寒々として見えます。
それに対してBの「一室多灯のダイニング」は、
フロアスタンドやテーブルスタンド、
照らされた壁や額やサイドテーブル、
キャンドルと反射光にほんのり包まれたテーブル、
といった複数のあかりと陰影で彩られています。

あなたはどちらのダイニングで食事をしたいと思われますか?



また下の写真は、同じダイニングを、
フロアスタンド・テーブルスタンド・クリップライト等の、
手軽に設置できる照明で照らしたものです。

器具ごとに少しずつ部屋の表情が異なりますが、
いずれもダイニングの雰囲気が心地よいゆったりしたものに感じられます。
(ペンダント・ブラケット・ダウンライトなども素敵な照明器具ですが、
電気工事が必要となります。)



そして下の写真は、
A:一室一灯の中での料理 と
B:一室多灯の中での料理 の比較です。
同じ料理ですが、どちらがおいしそうに見えますか?

キャンドルのあかりの効果」で詳しく述べていますが、
電球色の間接照明とキャンドルのあかりは
お料理を鮮やかに見せてくれますし、
副交感神経を刺激して食欲を高めてくれます。

さらに下からのあかりで、人の表情をやわらかく魅せてくれますし、
炎のゆらめきは、さりげない目のやり場(注視点)となって、
緊張を解きほぐします。

キャンドルは、食卓におすすめしたい照明といえます。


青白い照明や明るすぎる部屋は神経を興奮させるので
リラックスするには不向きで、心身にストレスを与える傾向があります。

リラックスできて、部屋の雰囲気をがらりと変えてくれ、
節電にも効果的な「一室多灯」。
一室多灯で、リラックスできるダイニングを楽しんでみませんか。